何度だってルンバウォーク!
社交ダンス ルンバウォーク 徹底解説その2
社交ダンスのラテンが好きな人にとって永遠のテーマとも言えるルンバウォーク。今回は以前アップしたルンバウォークのレクチャー動画の補足として作りました。
ルンバウォークのポイント復習
まずはルンバウォークを構成している3つの動作・骨盤の使い方を復習していきましう。
ポイントとなる3つの動作は以下の3つです。
①骨盤のセトリング
②骨盤のローテーション
③後ろ足が膝→つま先の順に体の下を通過
具体的にはウォークで一歩着地したところからまず軸足の骨盤が後ろに傾きます(セトリング)。こうすることで股関節が前にグッと出るような感じになります。その後軸足の骨盤を外側へ回転させます(ローテーション)。その骨盤がローテーションする動きに連動して、後ろに残っていた足の膝が緩み、つま先を引きずりながら足を前に持ってきます。この3動作を続けていくとウォークになります。
骨盤の使い方が分かったら、ルンバのタイミング(2341)で歩いてみてください。
カウント毎の踊り方
2と3は1拍で1歩の動作、そして4から1は長い音の中で1歩を骨盤の動きを強調するように踊っていきます。
前回のルンバウォーク解説の補足をしたかったのがまさにこの部分です。
カウントの2と3の歩き方と、4〜1にかけての歩き方を踊り分ける時の意識が重要です。
カウントの2と3に関しては1拍しかない中でセトリング→ローテーション→膝つま先の3動作を終わらせなければならないので、なかなか忙しいです。感覚としては着地と同時にセトリングからローテーションして膝が抜けてくるところまで一息です。
それに対して踊り方を変えなければいけないのが4〜1という長い音を使って踊る一歩です。この一歩をカウント2、3と同じように踊ってしまうと、長い音を保てずに踊りが曲よりどんどん早くなってしまいます。
曲と踊りがズレてしまう人は2種類、「音に遅れてしまう人」と「音より早く動いてしまう人」ですが、ルンバウォークのカウント4〜1がきちんと踊れない人はおそらく音より早く動いてしまう人だと思います。
そして私個人の考えでは、音よりダンスが早くなってしまうことは、音に遅れてしまうダンスよりもまずいと思っています。
なぜなら、体をしっかり使って踊った結果、音に遅れてしまうことはあっても、体をたくさんつかって音より早く動いてしまう人はそんなにいません。
どちらかといえば、必要な運動や使うべき体の部分を使わずに動いた結果、早く動きすぎてしまう人の方が多いですから。
音を早く取ってしまうというのは、「体をしっかり使えていない証拠」のようなものだと私は感じてしまいます。
カウント4〜1の踊り方
ではカウントの4〜1では何を意識すべきなのでしょう。
まず4で着地した瞬間というのは骨盤がまだセトリングしていない状態。つまり重心が降りていないのでもっとも高いポジションに立てている必要があります。
そして4〜1をもう少し細かい音で分解すると4&1&というカウントになるのですが、4の後の&からゆっくりと骨盤のセトリングにむかう動作を見せていきます。
4→着地
&1→ゆっくりセトリング
最後の&→骨盤のローテーションとそれに伴った次の足が前に抜けてくる動作
以上のようになります。
4で着地した足でしっかり床を真下に押して立っている時は、軸足のセトリングはまだ始まっておらず、後ろ側の骨盤が開いて高いポジションに保たれた形になります。後ろ側の骨盤が開いて高いポジションになるのは一歩前の軸足で背骨を送り出す際にしっかり床を押し続けた結果であり、その送り足の意識なくして理想的な着地のポジションは作れません。
ウォークってなにが大事か。
骨盤の運動は必要なメカニズムではありますが、私はきれいなウォークを決めるのは着地、バランス良く美しく強いトーンで着地することが必要不可欠だと思っています。
続きは動画でチェックしてみてください。