社交ダンスの種類
【 社交ダンスの種類 】
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社交ダンスにはたくさんの種目、社交ダンスの種類 があります。↑↑チャートをご覧くださ↑↑
【これから社交ダンスを始めたい方へ】
大きく分けると、まず競技ダンスとパーティーダンスに分かれます。
○競技ダンス:ラテンアメリカンダンス・ボールルームダンス
○パーティーダンス:マンボ・ブルース・ジルバ・メレンゲ・サルサ
しかし俗に言う「社交ダンスパーティー」のダンスタイムに踊られる種目は、ほとんどが競技ダンスのカテゴリーに含まれている種目で、よくパーティーで踊られる種目はワルツ・タンゴ・ルンバ・チャチャチャ・ブルース(スローフォックストロット)・ジルバ(クイックステップ)で、「ブルースとスローフォックストロット」や「ジルバとクイックステップ」は曲調が似ていてどちらの種目でも踊ることができるため、二つのどちらかの種目を踊るカップルがフロアに混ざっている状態で踊られます。また、競技選手の多い団体が主催のパーティーではサンバ・パソドブレ・ヴェニーズワルツなどの曲がかかることもあります。
パーテイーダンスのカテゴリーに含まれるマンボ、ブルース、ジルバは競技ダンスよりもステップの難易度が易しいことから、体験レッスンや初心者の方のレッスンなどでよく取り上げられる種目です。
サルサ・メレンゲは同じカップルダンスですが、社交ダンスパーティーではあまり踊られず、「サルサ教室主催のパーティー」などで踊られます。しかし近年では社交ダンスのジュニア競技会でサルサとメレンゲが競技種目になっている大会もあり、腰の使い方がラテンのキューバンモーション(※1)を覚えるのに適しているためラテンのエクササイズとしてクラスの中で踊っている教室もあります。
そして競技ダンスがさらにラテンアメリカンダンス(ラテン)とボールルームダンス(スタンダード)の2つに分けられます。その中でどちらもさらに5種目に分けられますが、どのダンスも曲調やリズムが違います。
○ラテン種目:ルンバ・チャチャチャ・サンバ・ジャイブ・パソドブレ
○スタンダード種目:ワルツ・タンゴ・スローフォックストロット・クイックステップ・ヴニーズワルツ
二つのカテゴリーの違いはいろいろありますが、まず曲調やリズムの特徴が違います。ラテンはビートの速いリズムの音楽で動きも激しくどちらかと言うと若者に人気の種目です。対してスタンダードはスウィング系のゆったりとした優雅な音楽と動きで、幅広い年代に人気の種目です。
衣装の特徴もかなり違います。ラテンは腰を振る動きが多かったり足を早く動かすのを見せるため、女性のスカートはショート丈が多くストレッチ素材の生地で上半身のデザインもスタンダードより露出は多い傾向があります。スタンダードはロングスカートでシフォン・ジョーゼットといった生地のフロートやオーストリッチで風を受けるとフワフワ舞うようなドレスが主流です。
踊りのイメージとしての違いは、ラテンは基本的に片手をつないで各々が激しくスピード感をもって動きます。スタンダード種目よりもボディのコンタクトが少ない分、動きの自由度が高いといえます。スタンダードはホールドと呼ばれる崩れないアームの形を保ち、男女のボディをくっつけたまま二人が一体となって動くため、初めは窮屈に感じるかもしれませんが上手く踊れるようになると二人の一体感が心地よく感じられるようになります。
※1:ラテン種目のパソドブレ以外に用いられる腰を8の字の軌道で動かすムーブメントのこと。
特徴だけ見ると対象的なラテンとスタンダードですが、スタンダード種目から発展したものがラテン種目だと言われており、スタンダードのテクニックや男女の入れ替わるテクニックはラテンのテクニックを考える時のとても参考になります。一方のジャンルで学んだことが他方のジャンルを踊る時に活かせるため、好みは別れるとはいえラテンもスタンダードも両方たしなむ方がパーティーでも重宝されたり活躍できると言う意味では社交ダンスをより楽しめると思います。そして何より、踊る種目の種類が多いことが社交ダンスの良いところです。お気に入りの種目を徹底的に習得するのもいいですし、一つの種目に行き詰まったり飽きたら他の種目を習って気分転換するのもありで(笑)
”得意である”のと”好きである”のとは少し異なり、「踊りはルンバが得意だけど曲調はサンバが好き」「スウィング系の踊りが得意だけど曲調はタンゴが好き」など、人それぞれいろいろな感じ方ができるところが社交ダンスを楽しめる理由ですし最大の魅力だと思います。